天然的生活 第107回 ~檸檬(レモン)

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310 天然的生活]

 

レモンで夏を乗り切ろう

 

インドのヒマラヤ地方で誕生したレモンは10世紀頃に中国、

その後アラビア半島へ伝えられたと言われている。

日本には明治初期に渡来し、

現在は広島や愛媛などで栽培されている。

 

レモンは、ビタミンCを豊富に含む果物の代表格。

ビタミンCには、

風邪予防や美容、骨を強くする効果などが認められているという。

また、疲労回復が期待できるクエン酸を多く含むことでも知られる。

 

中国では、のどの渇きを潤し、汗を抑え、

食欲増進を図ると言われ、夏バテ予防に重宝されている。

中国医学では、イライラしたり、

落ち着かなかったりする時にレモンを摂取すると、

弱っている肝機能の働きを良くし、

精神安定効果があるとされる。

 

民間療法では「レモン酒」がオススメ。

表皮と果肉に分けて切ったレモン1㌔に、

氷砂糖200~300㌘、ホワイトリカー1・8㍑を入れ、

2カ月寝かせた後に実を取り出して果汁を搾り、

布で漉したものを更に3~4カ月熟成させて完成。

疲労回復や食欲増進などに有効とか。

ただし、胃潰瘍や胃酸過多の人は摂取を控えよう。

 

気温が上がる広東の夏。

レモネードやレモンスカッシュなどの飲料や、

サラダや揚げ物などに取り入れ、

夏バテ知らずの体を手に入れよう。

 

~広東ジャピオン2014年6月23日号

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