天然的生活 第123回 ~山茱萸(サンシュユ)

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329 天然的生活

 

サンシュユで疲れを解消

 

サンシュユは、中国及び朝鮮半島を原産とし、

日本では、江戸時代から薬用植物や

庭木で栽培されるようになった。

別名にハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミがある。

 

サンシュユは、リコピンやタンニンを含み、酸味と苦味がある。

また、滋養強壮作用があるため、

風邪を引きやすい人にオススメという。

 

サンシュユは、日本でも有名な漢方

「六味地黄丸」に含まれる生薬の1つで、

腰痛や耳鳴り、眩暈などに効果的と言われる。

また、頻尿や下痢、動悸、多汗などの症状にも処方されるのだとか。

さらに、身体を温める「温」の生薬に分類され、

女性の冷え症対策にも一役買うという。

 

中国の言い伝えで、サンシュユは頸椎の痛みによいとされ、

不眠の時の健康枕に使われたり、

めまいや耳鳴りの改善目的で食される。

今回は、一般家庭でよく作られる「サンシュユ粥」を紹介。

種を取り除いたサンシュユを、

生米と一緒に粥状になるまで煮込み、砂糖を加えてできあがり。

腰痛を始め、目のかすみなどの改善に有効と言われる。

ただし、収斂作用があるので熱を蓄えやすい人や、

尿が出にくい人は食べないように。

 

身体を温める効果があるサンシュユ。

粥などで取り入れ、寒さ知らず、疲れ知らずの身体を手に入れよう。

 

~広東ジャピオン2014年11月10日号

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