天然的生活 第143回~蚕豆(ソラマメ)

 

tennenteki-title1

-437天然的生活 写真

 

酒のお供にソラマメ

 

爽やかなグリーンが初夏を彩るソラマメ。

実は柔らかく独特の香りがする。

塩ゆでしたものは、酒のアテに喜ばれ、アジアでは、豆板醤の原料として利用される。

 

ソラマメは、植物性タンパク質が豊富で、塩分を排出する役割を果たすカリウム、

血圧調整やイライラ解消効果が期待できるマグネシウム、リンなどのミネラルも含んでいる。

さらに、ソラマメのビタミンB・Cには、エネルギー代謝をよくし、

風邪予防、疲労回復、肌荒れ防止の働きがあるのだとか。

 

中国でソラマメは、胃腸の働きを促進して老廃物を排出し、

五臓六腑をコントロールする働きがある食材として知られる。

民間では、むくみが気になる時や、二日酔いの朝に、

塩と油で炒めたソラマメに湯を加え、煮詰めた汁を飲む習慣があるようだ。

また、利尿作用が期待でき、皮部分には食物繊維が豊富に含まれるので、

皮ごと食べれば、便秘を改善するという。

一般家庭の食卓では、炒め物やスープなどにしてよく食される。

ただし、アレルギーのある人はソラマメ中毒を起す可能性があるので、摂取には注意が必要。

 

五臓六腑に働きかけ、胃腸の調子を整えてくれるソラマメ。

お酒を飲む時は、おつまみに加えてみてはいかが。

 

~広東ジャピオン2015年5月11日号

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

最新号の電子版はこちらから

PAGE TOP