広東の医療 記事

天然的生活 第35回 ~紫蘇(シソ)

 

 

どんな料理にも合う紫蘇

中国には、こんな伝説がある。

後漢末期、洛陽の若者が蟹の食べすぎで食中毒を起こし、

死にかけていた。

しかし、医者が紫色の薬草を煎じて飲ませたところ、

息を吹き返したのだ。

そのため、「紫」の「蘇る」薬として、

この草を「紫蘇」と呼ぶようになったという。

このようにシソは、魚や蟹などの解毒作用があるとして、

海鮮アレルギーに処方される。

 

漢方医学では、主に赤じその葉を「蘇葉」または「紫蘇葉」といい、

気が停滞している状態を改善する生薬とされている。

また、身体を温め、利尿・発汗を促して水分代謝を良くするので、

鼻水が出る場合や、水太りの解消に効果的。

鉄分を多く含むことから、妊婦のつわりを改善し、

貧血の予防をする生薬としても用いられている。

 

赤じそは6月~7月が旬だが、

青じそは年中スーパーの野菜棚や青果店で手に入る。

成長段階に応じて、芽から葉、花や実まで

すべて食すことができ、どれも香り高い。

中国では蟹を蒸す時に青じそを巻いて、

臭み取りと解毒をする。

日本でも、梅といっしょに漬けたり、

ごはんのふりかけに、お刺身の付け合わせに、

と薬味としての出番が非常に多い。

まとめ買いしても水分さえ補給すれば保存もできる。

 

シソの効能で年末年始の身体を整えよう。

 

~広東ジャピオン2012年12月17日号

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