天然的生活 第72回 ~牡蠣

tennen

 

牡蠣スープでほっと一息

牡蠣は「海のミルク」とも呼ばれ、栄養素たっぷりの食品として名高い。

味もまた、その二つ名の通り、濃厚でクリーミー。

毎年、市場に出回るのを楽しみにしている人も多いのでは。

 

牡蠣の身の部分には、免疫増強や血糖値を低下させる、

タウリンやEPAが豊富に含まれる。

これらの成分は、血液や血管に働きかけ、血液の循環をスムーズにするので、

脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化の予防を期待できるという。

さらには、赤血球を作る成分や、胃酸を抑える作用も持つので、

ストレスなどで胃にトラブルのある人や、貧血の人にもオススメ。

 

また、殻部分には、精神を落ち着かせ、緊張を和らげたり、

汗を抑制する効果があるといわれる。

このことから中国では、殻の部分を「牡蠣(ボレイ)」という名の漢方薬として、

不眠や精神が不安定な人に処方される。

 

病気がちな人は、昆布やネギ、

生姜などと一緒に煮込んだスープはいかがだろう。

胃酸過多や貧血の人はもちろん、血の巡りをよくし、

ミネラルを補充できることから、妊娠中の人の栄養分摂取に最適だ。

ただし、出血しやすい人や便秘の人は食べすぎないよう、注意が必要。

 

ストレスが溜まったなと感じたら、牡蠣スープで一息つこう。

 

~広東ジャピオン2013年9月23日号

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