暑さ対策はキュウリで
酢の物やぬか漬け、かっぱ巻きを始め、夏は素麺や冷やし中華などにも登場し、
日本の食卓に欠かせないキュウリ。
肌を引き締める美容効果があるとされ、パックなどにも使われている。
キュウリは全体の90%以上が水分で、
栄要素としては、ビタミンC、カロチン、カリウムなどが含まれる。
中でもカリウムは、体内でナトリウムを排出する働きがあるので、血圧降下に一役買う。
中国医学では、「寒」の食べ物とされ、夏場の火照った身体を冷ますのに最適な食材と言われる。
また、利尿作用があるので、むくみの解消やのぼせ、
腎臓や膀胱の炎症の改善に効果を発揮するという。
さらに、中国の医学書には、扁桃腺の腫れや目の充血、
火傷の治療のほか、蛇に咬まれた傷口や汗疹などに有効と記されている。
中国では夏になると、おやつ代わりにキュウリを食べる光景をよく見かける。
これは、スイカ同様、身体を冷やす効果と水分補給の効果があると考えられているためだ。
そのため、冷え性、虚弱体質の人は摂取を控えたほうが望ましい。
また、ピーナッツと一緒に食べると下痢になると言われており、食べ合わせには注意が必要だ。
これから店先でキュウリを見かける機会が増えるだろう。
上手に取り入れて夏を乗り切ろう。
~広東ジャピオン2014年5月26日号