コスパよし、味よし
「10年前の中国は20元で腹いっぱい食べられたのに…」と、
昨今の物価上昇を嘆くわて。
あまりの嘆き様を友人が見かねて、
お気に入りの店に連れてってくれたんや。
店内に掲げられた赤い提灯が、
中華っぽさをグンと引き立てる「湘粉心家」。
友人は席に座るなり「オススメは木桶飯や」と、
勝手にわての分まで注文し始めたんや!
「何すんねん」と言いそうやったけど、
「これを口実に奢らせたらええねん」と思い直して、黙っとったわ。
ザ・オトコメシ
待つこと5分、やって来たのは温泉とかで見かける木桶に入った飯。
友人に「お前にはこれがええ」と「外婆菜腊肉飯」(16元)と
日替わりスープの「毎日老火靚湯」(6元)を渡されたわ。
桶の中をのぞくと、ビッシリのご飯に細かく刻んだザーサイと
チャーシューを炒めた具材がドカッと乗ってる。
「想像以上のボリュームやな」と喜びつつ、
箸をつけて一言、「うっ、美味い!」。
この濃い味付けはまさにご飯の友。
ジューシーさ満点のチャーシューに、
刻みトウガラシがいいアクセント~。
若干脂っこくても、そこはあっさり味のスープで中和。
友人曰く、この店の木桶飯、蓮の葉を使っているから香りもいいとのこと。
なるほど、ただよう香りの正体はこれやったんやな。
さらに、木桶飯とスープを一緒に注文すると、スープが4元に。
ということは、今回のお会計はキッチリ20元!
友に感謝の言葉を述べつつ、しっかり奢らせるわてでした。
~広東ジャピオン2017年1月23日号~