広州で日本人が営む縫製工場
上海に3年滞在した後、6年前広州に来ました。
番禺区で日本企業向けの縫製工場を経営しています。
チャンスを求め広州へ
若者向け婦人服を作る
番禺区に従業員数230人の縫製工場を持つ会社で、CEOを務める高田さん。
広い工場内は、ミシンやアイロン掛けをする従業員たちの熱気であふれている。
広州市内で、日本人が経営する縫製工場は珍しいため、毎日、日本から大量の
注文があるそうだ。
当初は上海でアパレル関係の仕事をしていたが、「ビジネスチャンスは広州にある」
という知人の言葉に影響を受け、5年前に広州へやってきた。
「作っているのは、主にヤングレディース服です。受注から出荷まで、
約1カ月で完了します。服は流行があるので、スピードが大切ですね」。
オフィス内の自身のデスクにて
服飾業界はスピード命
次は東南アジアへ進出
その〝速さ〟を実現させてくれるのが、広州の布市場。上海近くの布市場だと、
生地を買った後自分で染める必要があるので、時間がかかるそう。
「でも広州の布市場は、カラーパターンも豊富で、欲しいものがすぐ手に入るから、
すぐに作れるんです。スケールの大きさは、おそらくアジアで一番だと思いますよ」。
そんな日々の疲れを癒すのは、月2回の貴重な休日。「ゴルフとカラオケに行きます。
高校時代にエレキバンドをやっていたこともあって、1970年代の洋楽を歌いますよ」。
趣味が、とっておきのリフレッシュ法になっているようだ。
今後の展望は「中国内陸やベトナム、カンボジア、ミャンマー辺りに進出したいですね」
と、話してくれた。
好きな言葉 初志貫徹
出身地 大阪府
出没エリア 淘金
生活満足度 ★★★★
~広東ジャピオン2013年6月10日号