場も盛り上がりを見せ、ここぞという時にキメたい曲。
最も多かったのが、ロックバンド「信楽団」の代表曲『死了都要愛』。
ボーカル・信の力強いハイトーンボイスが存分に生かされたロックナンバー。
冒頭のサビを「死了都要愛~♪」とキメることができたら、
たちまち拍手が沸き起こること請け合いだ。シャウトも多く、
のどを酷使するので、余力が残っているうちに歌おう。
ほかに同バンドの『離歌』を十八番に入れている人も。
続いては、〝中国新四天王〟の1人、
イーソン・チャン(陳奕迅)の『K歌之王』がランクイン。
K歌とはカラオケのことで、どんなに歌が上手なカラオケキングでも、
たった1人の愛する女性さえも落とせない、という片想いの辛さを歌った曲。
イーソンのようにグッと感情を込めて歌えば、聴き手の心に響くはず。
彼の作品もカラオケでは鉄板で、ほかにも『浮夸』や林俊傑がイーソンのために書いた
『你給我聴好』も人気だ。さあ、彼の歌をマスターし、真の〝K歌之王〟を目指そう。
また、中国香港のロックバンド「ビヨンド」の『海闊天空』は
広東語でサラっと歌えるとカッコいい。
ピアノ伴奏のスロー~ミドルテンポの曲で、
日本のテレビ番組『驚きももの木20世紀』のエンディングテーマに起用された。
解散が惜しまれる彼らだが、このほか『光輝歳月』など、
これからも歌い継がれる名曲を多数残している。
女性の勝負曲は、フィッシュ・リョンのものが多かった。
寧夏回族自治区の夏の情景を歌った『寧夏』や
歌詞から恋人と共有する温かさについて歌う『暖暖』は軽快でキュートさあふれる作品。
自分ののどや声質に合わせて、あなた自身のキメ曲を見つけてみよう!
カラオケデートで活躍しそうなデュエット曲。
1位の『今天你要嫁給我(今日私と結婚してください)』は、10~40歳代まで、
幅広い年齢層からの支持が厚かった。
中国台湾のデビッド・タオとジョリン・ツァイが歌い上げるスイートなウェディングソング。
2人の「Jolin in the house~」の掛け合いの部分が微笑ましい。
曲はミディアムテンポで進み、総じて歌いやすいが、デビッドのラップのパートは難しい。
しっかり練習してビシッと決めたいものだ。
2位の『広島之恋』も人気曲。広島県を舞台に、
フランスから来た女優と日本人建築士の恋愛模様を描いた
1959年の日仏合作映画『24時間の情事』に影響を受け制作された。
劇中、2人にはそれぞれ配偶者がおり、最終的に別れることになる。
別れの辛さを大サビで「愛過你」と、カレン・モクがエモーショナルに歌う。
悲しい歌詞だが、メロディが心の琴線に触れ、情景や情感をリアルに実感させる名曲だ。
続いては、『小酒窩』。JJが作曲を担当し、
緩やかに抑揚をつけたフォーク調の曲に仕上げた。
「小酒窩長睫毛是你最美的記号(えくぼと長いまつげが君の目印だ)」と甘く澄んだJJと、
シャーリーンの低音ボイスが見事に溶け合っている。
また30~40代では『心雨』を挙げる人も。
恋人と結婚できず、別の男性に嫁ぐことになった心情を描く同曲も、
定番の二重唱として定着している。
さあ、これらを参考にしたうえで、2人のラブソングを見つけよう。
~広東ジャピオン2015年4月3日号