〝お化け屋敷〟で大冒険
女「私、北京に1回しか行ったことないから今回楽しみだわ。
新幹線にも乗るわよ~」
男「仕事が終わる前から遊びかよ」
女「いいでしょ! 私にとっては、あなたの仕事より北京観光がメインなの。
どこ行こっかな」
男「やっぱ面白い博物館だろ。(写真①)
郊外にSLだらけの巨大な鉄道博物館があるって話だぜ」
女「ま~た始まった。鉄ちゃんはいい加減卒業したら」
男「いや~、それは無理な相談。
英国製の年代物SLから、政府のお偉いさんの公務用車両に、
中国近代史上重要な人物の名前付き車両もあるんだって」
女「やれやれ、何が楽しいのやら」
男「客車に乗り込めるし、
また、アニメ『銀河鉄道999』の〝メーテルと鉄郎ごっこ〟しようよ」
女「お断りです! 私は博物館とかより、冒険的なことしたいの」
男「ちぇっ、つまんないの。なら万里の長城がいいんじゃない」
女「前回行ったしパス」
男「君が行ったのどうせ八達嶺だろ。
古北口から金山嶺通って司馬台まで歩こうぜ。(写真②③④)
修復が進んでないから、スリル満点」
女「やった~そうこなくっちゃ」
男「しめしめ、これで2日間は万里の長城に釘付けだ。
その間、どこ行ってこようかな♪」
女「何ブツブツ言ってんの。2日間釘付けってどういうこと」
男「いや、何でもないって」
女「ちょっと地図見せて。うわ、何この殺人的な距離…勘弁して。
それに、かわいい姫様を1人ぼっちにするつもりなの?」
男「爺はじゃじゃ馬姫に疲れておるのじゃ…」
男「あ、そうだ、巷で話題の冒険スポットがあった。
朝陽門にある廃墟の洋館なんだけど、
お化け屋敷みたいな雰囲気で肝試しに来る人が多いって(写真⑤)」
女「廃墟の洋館ってそそるわね。
旅費の節約も兼ねて、そこに泊まりましょっか、ダーリン♪」
~広東ジャピオン2014年4月7日号