過失楽隊
「過失楽隊」は、中国のハードコア/ストリートパンクを代表するバンドだ。
メタルや、アメリカンストリートパンクの影響が感じられる、
パワフルで攻撃性の高い演奏で、パンクキッズの支持を集めている。
彼らの楽曲には、メッセージ性の強いものが多い。
『Fight your apathy』では、
「テレビを燃やし、どうしようもない混乱から自らを救い出せ!」と叫び、
無自覚に生き無感動な人間になる危険性を呼びかける。
また、全英語詞の『Beijing‘s not my home』では、
攻撃性を抑えた、切なくもやさしいメロディに合わせ、
北京の夜道を歩く異郷の男が「ああ母さん、今夜はどこで眠ったらいいのか教えてくれ」
と独り語る情景を歌う。
鬱憤の溜まる日々を忘れ、彼らと一緒にパンクしよう!
SUBS楽隊
2002年、パンク大好きな4人が始めた「SUBS楽隊」。
パンクをベースに、ハードコアやグランジロックの要素を取り入れた、
オリジナリティの高い楽曲が特徴だ。
ボーカルは、紅一点の抗猫が務めるが、
女性だからと言って、可愛らしいガールズパンクを想像すると、裏切られるだろう。
少しハスキーな歌声に、エキセントリックなシャウトでパンク魂を体現する。
13年公開の中国映画『制服』で主題歌として使われた『Yours』、
アメリカ発の音楽雑誌『Rolling Stone』中国版で、
06年度の最優秀曲に選ばれた『DOWN』など、実力・人気ともにトップレベル。
海外へツアーを組むなど、世界的な知名度も高し。
メンバーの入れ替わりで現在は3人構成となっているが、
パワフルなサウンドは以前に負けずとも劣らない。
~広東ジャピオン2014年8月18日号