風邪予防にキンカンを
みかん味の大玉のあめ玉を思わせる、
「金桔(キンカン)」のドライフルーツ。
これもプルーンと同じ、来伊份の商品だ。
日本人にとっても馴染みの深いキンカンは、
ビタミンCが豊富に含まれており、
中国でも古くから風邪の予防やのどの痛みの緩和、
咳止めの効果があるとされ重宝されてきた。
開封してみると、中からキンカンの爽やかな香りがぷ~んと漂う。
これはいけそうと、まずは1粒口に放り込むと、
表面はドライでやや硬めながらも、中はしっとり柔らかく、
その砂漠でオアシスを見つけたような安堵感に、思わず顔がほころぶ。
煮込んで乾燥させたキンカンに
砂糖がまぶしてあるらしく、甘くて食べやすい。
急に暑くなり、風邪を引きやすくなるこの季節、
風邪予防や風邪のひき始めに食べて、体調を整えよう!
食物繊維でお腹快調
ポリポリ食べ始めると、
やめられなくなるお菓子「香蕉片(ドライバナナ)」。
ドライバナナは、大量の油で揚げている
バナナチップとは違い、カロリーも半分程度。
同じバナナ加工商品を食べるなら、
健康のためにはドライバナナがベターだ。
ドライバナナは、バナナの栄養が濃縮されていることもあり
栄養価が高く、それでいて低カロリー。
体重が気になる女性の、強い味方となること請け合いだ。
またプルーンと同様食物繊維が多く、便秘解消にも力を発揮する。
その他、生のバナナには、
南国の果物特有の身体を冷やす性質があるとされるが、
乾燥させたバナナにはその性質はないという。
冷え性でバナナを敬遠していた人も、安心して食べられる。
甘すぎないのでついつい手が伸び、
ダイエットのつもりが、逆に太っちゃうかも?
美肌作りにドライイチゴ
パッケージに瑞々しいイチゴが描かれたこのお菓子は、
セブン&アイグループのプライベートブランド「セブンプレミアム」の商品。
「健康応援」もテーマに掲げているブランドということもあり、
こちらには砂糖以外の食品添加物は一切使われていない。
ドライイチゴには女性に嬉しい栄養素がいっぱい詰まっており、
中でも、シミやそばかすの予防・改善など、
美肌作りに欠かせないビタミンCはその筆頭だ。
また同様に含まれるペクチンには、
コレステロールを下げる効果があるとされ、
生活習慣病予防に役立つと言える。
早速開封し口に入れると、
イチゴの甘酸っぱい味はもちろん、つぶつぶも感じられる。
このままでも十分に美味しいが、
ヨーグルトに1日漬けて食べると、
より本物のイチゴに近い食感が楽しめるので、お試しあれ。
お腹の張った痛みを解決
日本人にはあまり馴染みのないフルーツ「香櫞(こうえん、シトロン)」。
この果物は柑橘類で、日本では江戸時代には伝来したとされる。
パッケージにある果実の絵は柚子にそっくりで、
柚子のような香りと味を期待しつつ封を開けると、
想像通り柑橘類の甘い香りがする。
しかし味は非常に苦く、ひと口で断念すること必至。
それもそのはず、これは果実ではなく、
果皮を砂糖漬けにしたものなのだ。
中医学では、香櫞は漢方薬の原料になり、
胸焼けや腹部の張ったような痛みの改善などに用いられる。
また、「陳皮」と同じく身体を温める性質を持つため、
冷え性の改善も期待できるとか。
これらの効果を狙って、少しでも美味しく食べたいなら、
香櫞のシロップ漬けがオススメだ。
その作り方は、次号の「香櫞アイスの作り方」を参照。
~広東ジャピオン2014年11月10日号