ドライフルーツで健康生活(中)

329特集 1

 

風邪予防にキンカンを

 

みかん味の大玉のあめ玉を思わせる、

「金桔キンカン)」のドライフルーツ。

これもプルーンと同じ、来伊份の商品だ。

日本人にとっても馴染みの深いキンカンは、

ビタミンCが豊富に含まれており、

中国でも古くから風邪の予防やのどの痛みの緩和、

咳止めの効果があるとされ重宝されてきた。

 

開封してみると、中からキンカンの爽やかな香りがぷ~んと漂う。

これはいけそうと、まずは1粒口に放り込むと、

表面はドライでやや硬めながらも、中はしっとり柔らかく、

その砂漠でオアシスを見つけたような安堵感に、思わず顔がほころぶ。

煮込んで乾燥させたキンカンに

砂糖がまぶしてあるらしく、甘くて食べやすい。

急に暑くなり、風邪を引きやすくなるこの季節、

風邪予防や風邪のひき始めに食べて、体調を整えよう!

 

329特集 2

 

食物繊維でお腹快調

 

ポリポリ食べ始めると、

やめられなくなるお菓子「香蕉片(ドライバナナ)」。

ドライバナナは、大量の油で揚げている

バナナチップとは違い、カロリーも半分程度。

同じバナナ加工商品を食べるなら、

健康のためにはドライバナナがベターだ。

 

ドライバナナは、バナナの栄養が濃縮されていることもあり

栄養価が高く、それでいて低カロリー。

体重が気になる女性の、強い味方となること請け合いだ。

またプルーンと同様食物繊維が多く、便秘解消にも力を発揮する。

その他、生のバナナには、

南国の果物特有の身体を冷やす性質があるとされるが、

乾燥させたバナナにはその性質はないという。

冷え性でバナナを敬遠していた人も、安心して食べられる。

 

甘すぎないのでついつい手が伸び、

ダイエットのつもりが、逆に太っちゃうかも?

 

329特集 3

 

美肌作りにドライイチゴ

 

パッケージに瑞々しいイチゴが描かれたこのお菓子は、

セブン&アイグループのプライベートブランド「セブンプレミアム」の商品。

「健康応援」もテーマに掲げているブランドということもあり、

こちらには砂糖以外の食品添加物は一切使われていない。

 

ドライイチゴには女性に嬉しい栄養素がいっぱい詰まっており、

中でも、シミやそばかすの予防・改善など、

美肌作りに欠かせないビタミンCはその筆頭だ。

また同様に含まれるペクチンには、

コレステロールを下げる効果があるとされ、

生活習慣病予防に役立つと言える。

 

早速開封し口に入れると、

イチゴの甘酸っぱい味はもちろん、つぶつぶも感じられる。

このままでも十分に美味しいが、

ヨーグルトに1日漬けて食べると、

より本物のイチゴに近い食感が楽しめるので、お試しあれ。

 

329特集 4

 

お腹の張った痛みを解決

 

日本人にはあまり馴染みのないフルーツ「香櫞(こうえん、シトロン)」。

この果物は柑橘類で、日本では江戸時代には伝来したとされる。

パッケージにある果実の絵は柚子にそっくりで、

柚子のような香りと味を期待しつつ封を開けると、

想像通り柑橘類の甘い香りがする。

しかし味は非常に苦く、ひと口で断念すること必至。

それもそのはず、これは果実ではなく、

果皮を砂糖漬けにしたものなのだ。

 

中医学では、香櫞は漢方薬の原料になり、

胸焼けや腹部の張ったような痛みの改善などに用いられる。

また、「陳皮」と同じく身体を温める性質を持つため、

冷え性の改善も期待できるとか。

これらの効果を狙って、少しでも美味しく食べたいなら、

香櫞のシロップ漬けがオススメだ。

その作り方は、次号の「香櫞アイスの作り方」を参照。

 

~広東ジャピオン2014年11月10日号

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