サンシュユで疲れを解消
サンシュユは、中国及び朝鮮半島を原産とし、
日本では、江戸時代から薬用植物や
庭木で栽培されるようになった。
別名にハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミがある。
サンシュユは、リコピンやタンニンを含み、酸味と苦味がある。
また、滋養強壮作用があるため、
風邪を引きやすい人にオススメという。
サンシュユは、日本でも有名な漢方
「六味地黄丸」に含まれる生薬の1つで、
腰痛や耳鳴り、眩暈などに効果的と言われる。
また、頻尿や下痢、動悸、多汗などの症状にも処方されるのだとか。
さらに、身体を温める「温」の生薬に分類され、
女性の冷え症対策にも一役買うという。
中国の言い伝えで、サンシュユは頸椎の痛みによいとされ、
不眠の時の健康枕に使われたり、
めまいや耳鳴りの改善目的で食される。
今回は、一般家庭でよく作られる「サンシュユ粥」を紹介。
種を取り除いたサンシュユを、
生米と一緒に粥状になるまで煮込み、砂糖を加えてできあがり。
腰痛を始め、目のかすみなどの改善に有効と言われる。
ただし、収斂作用があるので熱を蓄えやすい人や、
尿が出にくい人は食べないように。
身体を温める効果があるサンシュユ。
粥などで取り入れ、寒さ知らず、疲れ知らずの身体を手に入れよう。
~広東ジャピオン2014年11月10日号