天然的生活 第149回~茜草(アカネ)

tennenteki-title1

358 天然 ネット用

 

 

アカネで血の巡りを改善

 

アカネはアカネ科のつる性多年性植物で、

日本では、本州、四国、九州に分布し、

路傍や林の縁などで見かけられる。

 

日本では、ベニバナよりも古くから赤色の染料として用いられており、

やや黄色味を帯びた赤色を特徴とする。

一方、ヨーロッパで見かけられる「セイヨウアカネ」は、鮮やかな赤色に染まる。

 

中国医学では、果実や根を乾燥させたものを、生薬「茜草根(せいそうこん)」と呼び、

これは、血の熱を取り除き、血の流れを調整する働きがあると言われ、

生理痛や出産後の腹痛を和らげるだけでなく、不正出血を止める目的で処方される。

また、血行が良くなるため、乾燥肌や関節痛などの改善にも有益なのだとか。

 

中国家庭では、染料として用いられるほか、

解熱作用、止血作用、滋養強壮、利尿作用のある生薬として、

肝臓病や口内炎、扁桃腺の腫れ、

気管や呼吸器系統からの出血、鼻血などの症状の改善を目的として、

根の部分を煎じて飲むようだ。

ただし、寒性に属する生薬なので、胃腸が弱い人は摂取を控えよう。

また、血行を良くする働きがあるため、

虚弱体質の人は、体質改善後に摂取するのが望ましい。

 

女性特有の月経に関する悩みは、煎じたアカネでスッキリ解決してみては。

 

 

~広東ジャピオン2015年6月22日号

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

最新号の電子版はこちらから

PAGE TOP