天然的生活 第59回 ~番茄(トマト)

tennen

 

食べるトマト・貼るトマト

トマトは、栄養素が豊富なことから、

ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざが古くから残る。

 

トマトの赤い色は、リコピンというカロチノイドの一種によるものだ。

このリコピンには強い抗酸化作用があり、活性酸素による身体の「酸化」を防ぐ働きをする。

この働きには、生活習慣病予防作用や老化抑制のほか、

紫外線の刺激によって発生した活性酸素を取り除くので、美白効果も期待できる。

 

また、ビタミンA、CだけでなくH、Pといったあらゆるビタミン類を豊富に含み、

細胞と細胞をつなぐコラーゲンの生成を助けたり、血管を丈夫にしたりと、

重要な役割を果たしてくれる。

 

中国では、昔から夏のデザートにトマトを食す文化があるが、

最近では、若者の間でデトックス・ダイエット効果があるとして、

食事にトマトジュースを取り入れる人が増えているという。

さらに、スライスしたトマトを潰して蜂蜜を加えた手作りのパックは、

中国女性の愛用品だとか。

そのほか、トルコでは火傷に貼る、イタリアでは毎日食べて胃がん予防など、

様々な言い伝えが今も信じられている。

 

夏に必要な栄養素を備えたトマト、食べる以外にも積極的に利用してみては?

 

~広東ジャピオン2013年6月24日号

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