解説
ルネサンスを代表する作家、ラブレー。
今回の名句が登場する彼の著書『ガルガンチュワとパンタグリュエル』は、
当時の大学や教会など、既成の権威を風刺した内容を含んでいるとして、
禁書になった。今回は句自体に難しい解釈はないが、
中国語では「只是zhi3shi4(ただ~に過ぎない)」の表現が使われ、
良心なき知識の無意味さがより強調されている。
また、知識が「科学ke1xue2」と訳されていることにも注目。
日本語と同じ「サイエンス」のほか、「知識」、「学問」の意味も持つのだ。
~広東ジャピオン2013年7月15日号