リラックス効果大のミツバ
日本原産で、山地の日陰に広く自生するミツバ。
香味野菜の1種で、爽やかな香りを特徴とし、
お浸しや和え物、吸い物の具などに用いられる。
ミツバは、カロチン、カリウム、カルシウム、鉄、ビタミンCを豊富に含み、
神経系の機能を正常にしたり、神経の興奮を静めたりする作用があるとされ、
不眠やストレス解消に一役買う。
また、ミツバエンやクリプロテーネンなどの香り成分は、
食欲増進や消化促進に有効なのだとか。
中医学でミツバは、血行を促進し、皮膚に栄養を与え、
乾燥を防ぐと考えられている。
また、消炎作用もあり、吹き出物が気になる人によい食材として知られる。
ほか、「寒性」に属する野菜に分類され、
身体の熱を排出する働きに優れるという。
とりわけ、肝臓の働きが悪くなりがちな
冬から春にかけての摂取が効果的だと言われる。
民間では、不眠改善に、野菜炒めによく叩いたミツバを加えて食す習慣がある。
さらに、レモン汁をかけて食すと、リラックス効果のアップが期待できる。
ただし、身体を冷やすので、お腹が弱い人は、過剰摂取をしないように。
香り高く、日本のハーブと呼ばれるミツバ。
不眠やイライラした時は、お吸い物やお浸しにして、ほっとひと息ついてみては。
~広東ジャピオン2015年1月5日号