猫耳メイドカフェ
無 弟くん、最近なんか冷たいよね。
弟 そんなことないです。
無 いや、そんなことあるぞ。全然無茶振りに応えてくれないし…。
無 見てみなよ、この喫茶店。ここにいる子たちはたぶんノーと言わないぞ。
弟 メイドカフェじゃないですか!
無 そうなんだよ~。どのメイドさんも可愛くて、やさしそうだろ。
弟 そうですけど、いい大人が行くところですか?
無 偏見はいかん! 見てみないとわからないじゃないか、ほら入るぞ。
弟 そんなに強く手を引っ張らないで下さいよ。
恋の魔法にかけちゃうぞ
無 いや~「お帰りなさいませ、ご主人様♪」の声だけで、癒されるな~。
弟 隊長、もうメロメロですね。でも驚いたことに女性客も多いですよ。
無 店内にいる黒猫に会いに来ているようだぞ。
無 でも猫耳を着けたメイドさんも、超絶可愛い~。
弟 超絶って…。このおっさん、どこで覚えたんだ。
無 少しのどが渇いたから、飲み物を頼もうぜ。
弟 はい。「HPマイナス3000・巨毒薬」(18元)に
弟 「魔法メイド特製ドリンク」(25元)か。
弟 さすがメイドカフェ、個性的な名前が多いですね。
無 愛に溢れる名前だな。
弟 毒薬に愛があるとは思わないのですが…。
無 そんな細かいことなんて気にしない~。
弟 …隊長、完全にメイドさんの魔法にかかったな。
~広東ジャピオン2015年6月29日号