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広州歴5年。
チワン族の妻との間に、生後6カ月の男の子がいます。
休日は積極的に面倒を見ていますよ。
高校時代から日本へ
中国語を活かしたい
中国人の父親と日本人の母親のもと、
遼寧省の瀋陽で生まれ育った孫さん。
高校時代から日本で暮らし始め、
国内の部品メーカーや貿易商社で10年以上働いていた。
そんな時、転機となったのは、
駐在員として渡った中国台湾での勤務経験だったそうだ。
「一旦は日本に戻りましたが、
もっと中国語を活かしたいという気持ちが強くなって、今度は深センに渡りました」。
そして5年前からは、日系アパレル企業の広州事務所代表として、
中山大学前の生地市場内にオフィスを構えている。
オフィスでの1枚
ゼロからのスタート
日系同業者の手助けを
知人に誘われ、未経験だったアパレル業界に飛び込んだ当初を振り返り
「右も左も分からない上に日本との常識の違いもあって、毎日が戦いでしたね」と言う。
そんな中でも強みである中国語を使い、市場での交渉、
工場とのやり取りといった仕事を着実にこなしてきたそうだ。
今では、市場の代表者とも交流があり
「日本人アパレル業者の集い、
〝繊維会〟のメンバーとの話し合いを仲介したこともあります。
僕ほど生地に詳しい人はいません」。
今後については「ローカルに入り込んでいる僕だからこそできる、
習慣の違いや言葉の壁で苦労している
日本人同業者への手助けがしたいですね」と語ってくれた。
好きな言葉 一期一会
出身地 遼寧省瀋陽
出没エリア 日本料理屋
生活満足度 ★★★★
~広東ジャピオン2013年6月3日号