金のヘビとは龍を指す。
祭時に龍を担いで踊る情景を表現した、
とてもにぎやかな楽曲だ。
作曲は、中国国歌『義勇軍行進曲』を作ったことで
知られる聶耳。
2008年8月8日の北京五輪開会式で、
中国選手団入場の際にも使われた。
太鼓やドラといった
大音量で派手な音色の楽器を使い、
固定フレーズを繰り返すなど、とにかくノリがいい。
中国では演奏される機会が多く、人々にとって馴染みの深い曲である。
一番の盛り上がりを見せる掛け合いの部分は、
まさに龍が踊り狂う様子を連想させる。
福建省及び中国台湾全域に分布する高山族は、
居住区によって様々な文化を持つ。
南部に住む人々はヘビを神聖視しており、
このような神話が伝わる。
「その昔、山中にあった3つの壷のうち
陶器の壷が割れ、
中から女の赤ん坊が出てきた。
赤ん坊は美しい娘に成長し、
猛毒を持つ〝百歩蛇〟の神に嫁いで、
3人の兄弟を産んだ。
兄弟は後に村の頭目や巫師の租となった」。
高山族はほかにもヘビに関する数々の伝承を持ち、
民族衣装や家具にヘビのモチーフを施す。
動物の動きを模した、象形拳の一派。
浙江省など南方で盛んで、
ジャッキー・チェン主演の映画
『スネーキーモンキー蛇拳』や
ゲーム『DEAD OR ALIVE』の
キャラクター・クリスティが操る拳法として
取り上げられた。
中指のみを突き出す「ヘビの口拳」や、
指を揃えて手の甲を上に反らす
「ヘビの頭掌」といったヘビを模した型を用い、
突き、刺しなど多様な技を繰り広げる。
よって上半身は力を抜いて柔軟さを保ち、下半身はバネのある素早い動きが要求される。
スピード重視の接近戦に強い拳法だ。
~広東ジャピオン2013年11月18日号