同じ用途の外用薬でも、
中国の薬局にある薬は一味違う。
数ある外用薬の中から勧められるのは、
もちろん西洋のものではなく、漢方薬入りなのだ。
まずは、人気の4種類をおばちゃんに聞いてみた。
①止血パウダー
「外傷にはこれ!」と渡されたのは止血パウダー。
「これは中国で1番有名な止血薬で、
私も子供のころから愛用しているの」と自慢気。
使い方は、傷口をキレイにしてから、傷口に粉をパラパラと振るだけ。
実はこれ、止血・活血の両用を兼ね揃えた万能薬で、
傷口から出血した血液は、凝固させて止血。
逆に、体内血栓などは溶かしてくれるそう。
②バンソウコウ
「止血パウダー」と同じ名前のバンソウコウ。
製法は国家機密となっていて、なにやら意味深…。
おばちゃん曰く、傷口に貼ると痛みが緩和され、治りも早いとか。
最初は傷口がピリピリと痛むが、これが効いている証拠なのか?
わずかに漢方薬の匂いがするのも特徴だ。
③消炎止痛クリーム
「バンソウコウを貼る前に、この消炎止痛クリームを塗ると、
さらに早く治るわよ」とおばちゃん。
使うなら、1日に2~3回、1回約10㌘が目安だ。
このほか、ニキビなどの吹き出物や、
食べ過ぎによる口もとのただれにも効果的という。
④鎮痛スプレー
薬局の店員さんが口を揃えてオススメしてくれたのが、この鎮痛スプレー。
これに含まれる「麝香(じゃこう)」には、
鎮痛作用や腫れを引かせる作用があるため、
スポーツ時の捻挫などに使えるそう。
もちろん、腰痛や肩こりにも有効だ。
年を重ねるごとに出てくる不調。
その症状は、肩こり、腰痛、関節痛など人それぞれ。
そんな人に是非試してみてほしいのが、
漢方薬入りの鎮痛グッズだ。
そこで、中国人に人気の鎮痛グッズを聞いてみた。
①消炎解毒パウダー
「これは国籍問わず人気の商品。
消炎解毒作用があるから、口内炎やのどの痛みの解消にもってこいよ。
患部に粉を吹きかけるだけだから簡単なの」と、箱を開けて見せてくれた。
ほかにも、ニキビや水虫などに効くそう。
ちなみに、商品名にある「西瓜(シーグワー)」とは、中国語でも「スイカ」のこと。
言うまでもなく、成分はスイカだ。
②鎮痛湿布
商品名からしてなんとも効果のありそうな「鎮痛湿布」。
なんとこちらも製法は国家機密。
使い方は日本の湿布と同じで、効果は24時間持続すると言われる。
漢方薬の匂いが強烈なので、自宅使いがベターだ。
③鎮痛軟膏(赤)
虎印でお馴染みの鎮痛軟膏(赤)。
この商品には赤・白2種類あり、成分が微妙に異なる。
「これが筋肉痛・捻挫・腰痛などに効くのは知ってるわね?
この赤は、血行を良くするシナモン入りだから、
疲労回復効果も期待できるのよ」と話す。
ちなみにこの製品はシンガポール産で、
白バージョンは、ハッカベースで作られている。
④足すっきりシート
この商品は、貼って寝ると、寝ている間に
体内の毒素や老廃物をグングン吸収してくれるという優れもの。
装着は8時間が目安で、足だけでなく、全身もスッキリできるそう。
飲酒喫煙過多な人に、特にオススメという。
~広東ジャピオン2014年10月13日号