肌トラブルの救世主
直径1~2㍉の小さな緑色の実をしたとんぶりは、
別名を「畑のキャビア」と言い、プリプリとした歯触りが特徴。
日本では、秋田や山形、岩手で栽培され、
納豆や山芋などと一緒に食される。
とんぶりは、カロテンを多く含み、緑黄色野菜に分類される。
ほか、食物繊維やマグネシウム、カリウム、鉄を含み、
コレステロールの減少を助け、
動脈硬化や糖尿病、ガン予防に役立つと言われる。
さらに、腸内の善玉菌を増殖させる働きも期待できる。
漢方名を「地膚子(じふし)」と言い、
古くから皮膚の熱を取る食材として、
身体ののぼせや、肌荒れ、ニキビによいとされてきた。
そのほか、利尿作用に優れているため、
排尿障害や膀胱炎などに効果を発揮すると言われる。
中国で親しまれている「とんぶり酒」は、
滋養強壮、利尿、疲労回復に有効とされる。
作り方は、乾燥とんぶり200㌘を1・8リットルのホワイトリカーに漬け、
半年間保存する。好みでレモン蜜を入れて。
ただし、熱をとる作用があると言われるので、
冷え性の人は摂取を控えめに。
また民間療法では、皮膚疾患の際、
とんぶりを煎じたもので洗う習慣もある。
肌トラブルで悩んでいる人は、とんぶり酒を試してみよう。
~広東ジャピオン2014年10月13日号