「広州で洋館が立ち並ぶ有名スポット」と聞くと、多くの人は「東山口」や「沙面島」の名を挙げる人が多いと思うが、実はもう1カ所あったのをご存じだろうか? その場所の名は「恵吉西」といい、今、若者を中心に注目を集めているスポットだ。この「恵吉西」は1920~30年代、華僑たちによって建築された赤レンガ洋館が立ち並ぶスポットで、いい意味で周りの街並みと不一致しており、その違和感がなんだかおもしろい。
ここまで称賛しかしていないが不満な点を挙げるとすれば、それは「エリアが狭い」ということであろう。「恵吉西」エリアだけを散策するのなら20分もかからず、カフェなどはあるが「東山口」や「沙面島」にあるギャラリーや博物館は存在しない。なので「恵吉西」だけを目的に訪れると相当がっかりしてしまうだろう。ただ、この辺りには南越王博物館や美味しいローカルグルメ店があり、フラリと立ち寄るには最高の場所である。広州の西側を散策する時にはぜひ訪れてほしい。