心休まる味を求め
中華料理はほんま奥深き料理。「酸菜魚」や「重慶火鍋」のようなクセが強い料理ばかりと思いきや、「艇仔粥」や「椰子鶏湯」のように五臓六腑に沁み渡るバファリン的な存在の料理もある。今週紹介する店「靠得住」は、後者に属する料理が楽しめる広東料理レストランで、嫌いな人を探すほうが逆に難しいと思う「海老ワンタン」や米粉クレープの「腸粉」を看板メニューにしているんや。
ミシュラン店の実力
この「靠得住」、中国香港のワンチャイに本店を持ち、その本店はミシュランで星を獲得しているほどの有名店なんや。今回訪れた「萬象城」店もそんな本店の風格が漂っているようで(行ったことはないから想像やけど…)、内装が綺麗で接客態度もよくローカル店とは一線を画す雰囲気を持っていると思ったわ。
この店のメニューは写真付きで見やすく、「広東の小吃」と呼ばれる料理は大体網羅しているから「広東料理を食べたい」と思ったなら来てほしいもんやな。中でもぜひ食べてほしいのが、海老ワンタンメン「港式雲呑面」(35元)。20㌔の魚介を4時間じっくり煮込んで作ったスープのようで、いつでも飲めるように水筒に入れて持ち運びたいと思ってまうほど、深みがあってはまってまう味わいや。それに、麺も細麺でコシがあり、ツルッと食べれてまうから最高やわ~。
深センだけでなく、広州のショッピングモール「天匯広場igc」にも店舗があるようやから、広州在住の人も一度は行ってみてや~。
わてはどちらの中華料理も好きやけど、一般的な日本人はどちらかいうと「味が濃い」、「脂っこい」というマイナスイメージが料理を想像してしまう人が多いと思うが、ここ広東では意外とあっさり味付けで日本人好みの料理も多い。
~広東ジャピオン2018年6月4日504号~