ジャピュラン☆ガイド ~煲煲香~

 

 

蘇る青春時代

この日はYさんと一緒に車公廟でイベント取材。取材終了後、Yさんが「なんか美味いもん食いたいわ~」ち言い出し、突然徘徊し始めたんよ。「これやけYさんは・・・」ちぼやきながら一緒について行くと「煲仔飯」の文字を掲げたお世辞でも綺麗とはいえん小さい食堂に入ろうとしたんちゃ。「えっ、この店に入ると?」ち戸惑ったんやけど、Yさんは「留学時代、よくこんな店行っていたんや。わての若い時はな~」ち青春回想モード。こうなると誰の言葉も耳に入らん。私はしぶしぶ一緒に入ることにしたばい。

安くたくさん喰らえ

ここはビルの建設工事で働く労働者ばかりで、女性が行くような所やなか。広東の有名土鍋飯「煲仔飯」などのガッツリ系料理が主力メニューで、Yさんは、おかず3種とご飯、私は鶏を使ったシンプルな「客家咸鶏煲仔飯」(23元)を注文したばい。煲仔飯が炊きあがるまで、Yさんの「あの頃はもっと安い値段で腹一杯食えたんや。」ち昔話に華が咲く。それを右から左へ受け流すこと15分、ようやく煲仔飯が到着。店のおばちゃんに「よくかき混ぜて食べり」ち教えられ、鍋底のおこげをバリバリ剥がしながらかき混ぜ、醤油をかけるといい香りがしてきたっちゃ! 塩味の効いた鶏肉とご飯は絶妙で、意外といける~ち笑顔で食べよったんやけど、ごはんの量が多すぎて途中でギブアップしたったっちゃん。

「これがわての青春の味や~」と終始ご機嫌のYさん。一方、私には少しヘビーな想い出ちなったばい。

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