天然的生活 第99回 ~伸筋草(ヒカゲノカズラ)

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ヒカゲノカズラで足腰快適

 

ヒカゲノカズラは、ツル性のシダ植物で、

北半球に広く分布しており、

日本では沖縄を除く全土で見かけられる。

 

和名は「日陰の蔓」だが、

日当たりの悪い場所には生息しない。

水の中でも腐りにくいため、

金魚や鯉の産卵場に藻の代用として使われたり、

「石松子(せきしょうし)」と呼ばれる胞子嚢は、

皮膚ただれに散布する丸薬として使われてきた。

近年では、ドライフラワーやアート素材、

高級料亭で川魚などに添えて飾る例もあるようだ。

 

中国でヒカゲノカズラは、伸筋草と呼ばれており、

その名の通り、足腰の筋肉を柔らかく伸ばし、

足腰の痛みの緩和が期待できる。

中国医学では、筋肉が硬く、凝りやすい人は、

肝機能が弱っていると考えられており、

伸筋草は、肝機能強化の効能がある生薬に属している。

また、血行を良くする働きもあり、手足の痺れにも効き目があるとか。

 

ヒカゲノカズラは主に漢方専門店で扱われており、

煎じて飲むのが主流。

ただし、咽が乾きやすい人、のぼせやすい人は飲用を控えよう。

そのほか、傷などの外用薬などにも使われている。

立ち仕事が多く、

足腰に疲れや痺れを感じる人にオススメのヒゲノカズラ。

マッサージと併せて身体の中から筋肉の凝りをほぐしていこう。

 

~広東ジャピオン2014年4月21日号

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