ヒカゲノカズラで足腰快適
ヒカゲノカズラは、ツル性のシダ植物で、
北半球に広く分布しており、
日本では沖縄を除く全土で見かけられる。
和名は「日陰の蔓」だが、
日当たりの悪い場所には生息しない。
水の中でも腐りにくいため、
金魚や鯉の産卵場に藻の代用として使われたり、
「石松子(せきしょうし)」と呼ばれる胞子嚢は、
皮膚ただれに散布する丸薬として使われてきた。
近年では、ドライフラワーやアート素材、
高級料亭で川魚などに添えて飾る例もあるようだ。
中国でヒカゲノカズラは、伸筋草と呼ばれており、
その名の通り、足腰の筋肉を柔らかく伸ばし、
足腰の痛みの緩和が期待できる。
中国医学では、筋肉が硬く、凝りやすい人は、
肝機能が弱っていると考えられており、
伸筋草は、肝機能強化の効能がある生薬に属している。
また、血行を良くする働きもあり、手足の痺れにも効き目があるとか。
ヒカゲノカズラは主に漢方専門店で扱われており、
煎じて飲むのが主流。
ただし、咽が乾きやすい人、のぼせやすい人は飲用を控えよう。
そのほか、傷などの外用薬などにも使われている。
立ち仕事が多く、
足腰に疲れや痺れを感じる人にオススメのヒゲノカズラ。
マッサージと併せて身体の中から筋肉の凝りをほぐしていこう。
~広東ジャピオン2014年4月21日号