北京料理を味わい尽くす
女「今回色々楽しめそうね」
男「なんか駆け足になりそうだけど、大丈夫かなあ」
女「無問題。何とかなるものよ」
男「飯食う時間なさそうじゃん」
女「何言ってるの! 食べまくるわよ。
おいしくて、雰囲気良くて、リーズナブルなレストランリサーチしてね」
男「出た、必殺の丸投げ。
食べたい料理の方向性を教えてよ」
女「やっぱ北京料理でしょ」
男「うーん。自分は新疆のウルムチ駐在員事務所のレストランに行きたいな。(写真⑪)
〝北京一うまい〟って言われる羊肉串を、新疆黒ビールと一緒に食べようぜ」
女「相変わらず羊肉が大好きね。
候補に入れてあげるから、まずは北京料理店を教えてちょうだい」
男「調べますよ…あ、この〝盛世楼〟ってトコ良さそう。(写真⑫)
内装は清代の飯屋のようで、店員は独特の北京訛りで話すんだって。
涮羊肉(羊肉しゃぶしゃぶ)もあるし、
炒肝兒(豚モツ煮込み)とか北京の名物料理も盛り沢山だ」
女「老北京の雰囲気あるね。そうだ、北京ダックはどうなの?
前回超有名店のがイマイチだったから、リベンジしたいのよね」
男「北京ダックならうまい店知ってるよ。
〝利群烤鴨店〟で間違いなし。(写真⑬) 前門近くの胡同にあるんだ。
四合院で味わうハウスワインと極上ダック…。西洋と東洋のマリアージュに乾杯!」
女「グルメリポーターみた~い…って言うと思った?
あなたのへんなリポート聞いてたら、おいしい料理も台無しになるわ」
男「そう言うなよ。
あとは、宮廷料理とかどう。後海の胡同にある〝厲家菜〟ってところ。(写真⑭)
西太后の料理を作ってた厲(れい)さんの子孫がやってるんだってさ」
女「あの西太后が食べた料理!? すごいじゃない。そこ行こ!
でもまた胡同なの? 今回は最後まで胡同をさまようことになるわね」
~広東ジャピオン2014年4月21日号