菜の花で美肌を目指す
この季節、一面に広がる黄色い菜の花畑は、
代表的な春の風物詩である。
日本では、冬から春にかけ、季節の料理として、
お浸しや味噌汁、ゴマ和えなどにして食べられる。
菜の花には、Bカロテンが豊富に含まれ、抗がん作用や
免疫賦活作用に優れるほか、体内でビタミンAに変換され、
視力や粘膜、髪、皮膚の健康維持、呼吸器系統を保護する働きが期待できる。
また、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄なども含み、
これらは骨を生成する上で欠かせない成分と言われる。
中医学で菜の花は、
血液をサラサラにする作用がある野菜として知られ、
肌荒れやシミなどが気になる人によいという。
さらに、食物繊維を多く含むため、便秘や大腸がんの予防などに一役買う。
中国では花の部分は食さず、葉を炒めたり、
漬物にしたりして取り入れている。
民間療法では、産後の不調や発熱、難産の治療目的で、
茎の部分を食べるとよいとされる。
そのほか、昔は子どもの寄生虫を取り除く漢方薬としても使われていたとか。
料理に彩りを添えるとともに、春を感じさせてくれる菜の花。
血流の悪さや便秘から来る肌荒れが気になる人は、
お浸しなどもうひと品プラスしてみては。
~広東ジャピオン2015年4月6日号