アシタバで体内清掃
日本を原産地とするアシタバは、近年、青汁の原料として注目を集める。
高い栄養価が知られ、その昔、秦の始皇帝が不老長寿の薬草としてこれを求め、
家臣の徐福が日本までやってきたという伝説がある。
アシタバの茎や根を折ると出てくる黄色い汁には、
カルコンとクマリンが含まれており、カルコンは、殺菌作用や胃腸を守る働きのほか、
血行や代謝を促進し、むくみ解消や脂肪燃焼に効くのだとか。
また、クマリンには鎮静作用を始め、認知症予防効果も期待できる。
中国でアシタバは、古くから薬用で用いられ、
明の時代の薬草辞典にその名を残す。
とりわけ根の部分は、朝鮮人参の代用品として利用されるほど。
そのほか、身体の気の巡りをよくし、代謝を促す働きがあるといわれ、
特に、乳の出が悪い授乳期の母親に処方される。
中国の一般家庭では、薬草茶「明日葉茶」として親しまれ、
心臓病や高血圧、便秘解消を目的に飲まれている。
ただし、デトックス効果が強いため、
胃腸が冷えやすい人や下痢をしやすい人は摂取を控えよう。
体内の老廃物を除去し、代謝を高めるのに有効とされるアシタバ。
むくみが気になる人は、アシタバ茶を飲んで、体内清掃に挑戦してみては。
~広東ジャピオン2015年4月13日号