ネギの発汗作用で美肌作り
日本料理には欠かせない名脇役の野菜「ネギ」。
実はこのネギ、古くから、寒さを乗り切るための植物として、
人々の暮らしを支えてきたものなのだ。
中医学的にネギは、身体を温めるとされる「陽」に属する薬草。
血行を促進し、身体を温め、発汗を促す作用に優れるため、
冷え性の改善や、吹き出物の解消などに◎で、美容にも良いとされている。
また、民間療法では、生のネギをザク切りにし、
枕もとに置くと安眠効果が期待できるとも言われ、実際にしている人も多いそう。
食べるなら、中国のB級グルメでも多く登場する、ネギ油を使った料理がオススメ。
「葱油拌面(ネギ油そば)」ならローカルのラーメン屋などにあるので手っ取り早い。
ほかにも、朝道端でよく見かける「葱油餅(ネギ油餅)」や
「葱油饅頭(ネギ饅頭)」なども便利だ。
ネギは広東でも、スーパーなどの野菜コーナーで購入できる。
自炊時の味噌汁や鍋の具材、納豆などの薬味として摂取するのもいいだろう。
ただしネギは、発汗作用に優れるほか、独特の匂いもあるため、
汗をかきやすい人や、体臭が気になるという人は控えめに。
これから始まる寒い冬。
ネギで身体を温めつつ、美肌作りに力を入れてみてはどうだろう。
~広東ジャピオン2012年12月3日号