今週の広東ローカルニュースを紹介

春節の深セン地下鉄利用者

過去最高の2418万人超

 深セン地下鉄は春節期間の運行データを発表。全11路線の1日の平均旅客数が延べ約302万人、累計利用者数は延べ2418万人であったことがわかった。1日の平均旅客数は昨年の延べ59万人から411%増加し、2019年の延べ219万人と比べても38%の増加で、過去最高を記録した。

今年、全路線で旅客数が大幅に増加した要因は、新型コロナウイルス感染症の感染対策措置や路線伸長など、今様々な要因が重なり、帰省を控え、深セン市内に留まった人が比較的多かったことが影響しているという。

関係者によると、春節期間中の新型コロナ対策では1万6400人余りが休日返上で職務に当たり、4時間に1度消毒作業を行ったというまた、2月19日(金)の深セン地下鉄全線の利用者数は延べ492万人で、春節前の平日利用者数の8割近くに達し、例年よりも早いペースで利用者数が回復しているという。(2月22日)


リニア新幹線計画

上海まで2時間半

 広東省自然資源庁は最近、「広東省国土空間計画(2020―2035年)」を報告。大都市から1時間の通勤圏内に、5つの都市圏を形成すると発表した。

同計画で注目されているのは沪深広高速リニアの建設。深センー上海間の約1500㌔を時速600㌔で走行し、約2・5時間で到着するという。また、京港澳高速リニアは、深センー北京間の約2200㌔を高鉄より1時間半も早い約3・6時間で走行可能になる。

広東省の人口は毎年平均、約115万人で増加。2035年には約1・3億人に達すると言われている。同計画では、広州、深セン、珠江口西岸、汕湖掲、湛茂に大都市圏を形成し、交通網を充実させる予定だ。(2月22日)


春節後の職場復帰率8割

売上好調、人手不足が深刻

 広州日報の取材によると、東莞市の春節後の業務再稼働は順調で、受注状況や売上高も好調であるという。

東莞市電愛華電子有限公司では、従業員に対し春節を東莞で過ごすよう奨励。2月に欠勤しなかった従業員へ600元の補助金を支給。全体の80%にあたる1600人余りが市内に留まることを選択した。また、工場の受注は堅調だが、作業員の人手不足が深刻な問題となっており、各企業は人材確保の為、春節補助金や従業員の娯楽活動、春節レクリエーションを用意して、帰省の足止め策を講じていた。(2月22日)


無人フォークリフト

作業効率、大幅向上

深セン晩報は2月21日(日)、深港科技創新合作区でロボットおよび自動化設備の開発・制作を手掛ける「未来机器人有限公司」に取材を実施。現在、関係者から注目を集めている無人フォークリフトに関し、情報を聞き出した。

同有限公司の創始者でCEOの李博士は「現在、フォークリフト市場は拡大しているが、労働環境が悪いなどの理由からリフトマンになりたい者が少ない」と憂い、その解決策として無人フォークリフトを紹介。「同社の製品は、通常のリフトより作業効率が200%アップさせることができる。安定した稼働と高精度な操作が可能な同社の製品は現状抱える問題を解決できるだろう」と力強く語った。(2月22日)


暑かった広州の2月

最高気温29・4度

広州国家基本気象站は2月23日(火)、最高気温29・7度を記録。2009年2月26日に記録した29・4度を破り、観測史上最も熱い2月となった。

同気象站によると、1月下旬より冬季東アジアモンスーンが弱まり、平均気温が上昇。広州市にある五カ所の国家気象站では、その期間の平均気温が18・2度をマーク。これは、1981年~2010年の平均値より3・8度高いという。

また同気象站は「回南天(中国南方で起こる高湿時期)」についても言及。それによると「回南天が発生するには、ある程度寒くなる時期が必要。しかし今年は暖かい日が続いているので、典型的な回南天は起こりにくい」と予測している。(2月24日)

 

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