水滸巡礼~108の足跡~張青(ちょうせい) 第30回

suiko-title

水滸巡礼 人物

 

破天荒な妻を支える夫

知られざる妻の過去

 

張青は、孟州(現河南省焦作市孟州市)で料理屋を営む。

かつて、寺で野菜畑の番人をしていたことから、

「菜園子(さいえんし)」と呼ばれたが、

些細な事で住職を殺し、強盗に身を落とす。

そしてある日、張青は獲物にある老人を選ぶ。

しかしこの老人が思いのほか腕が立ち、

張青の方が打ち負かされてしまった。

ところが老人は張青を気に入り、娘婿にと迎え入れる。

その娘こそ、恐怖の人肉マントウで知られる、

孫二娘(そんじじょう)であった。

 

水滸巡礼 風景縦

黄山。標高1864mを誇る。

怪石、奇松、雲海、温泉は「黄山四絶(黄山の4絶景)」と呼ばれる

 

張青が最後に倒れた安徽省黄山市徽州(きしゅう)。

かつては、文化都市として賑わいを見せ、京劇のもとになった「徽劇」が有名だ。

この地を訪れ、徽劇で鮮やかに描かれる『水滸伝』を楽しみたいものだ。

 

水滸巡礼 風景横

昔ながらの街並みが残る徽城鎮。

歙県(きゅうけん)の中心部に位置し、硯の産地として有名

 

319水滸巡礼 地図

 

~広東ジャピオン2014年8月25日号

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

最新号の電子版はこちらから

PAGE TOP