天然的生活 第119回 ~地膚子(とんぶり)

tennenteki-title1

325 天然的生活

 

 

肌トラブルの救世主

 

直径1~2㍉の小さな緑色の実をしたとんぶりは、

別名を「畑のキャビア」と言い、プリプリとした歯触りが特徴。

日本では、秋田や山形、岩手で栽培され、

納豆や山芋などと一緒に食される。

 

とんぶりは、カロテンを多く含み、緑黄色野菜に分類される。

ほか、食物繊維やマグネシウム、カリウム、鉄を含み、

コレステロールの減少を助け、

動脈硬化や糖尿病、ガン予防に役立つと言われる。

さらに、腸内の善玉菌を増殖させる働きも期待できる。

 

漢方名を「地膚子(じふし)」と言い、

古くから皮膚の熱を取る食材として、

身体ののぼせや、肌荒れ、ニキビによいとされてきた。

そのほか、利尿作用に優れているため、

排尿障害や膀胱炎などに効果を発揮すると言われる。

 

中国で親しまれている「とんぶり酒」は、

滋養強壮、利尿、疲労回復に有効とされる。

作り方は、乾燥とんぶり200㌘を1・8リットルのホワイトリカーに漬け、

半年間保存する。好みでレモン蜜を入れて。

ただし、熱をとる作用があると言われるので、

冷え性の人は摂取を控えめに。

また民間療法では、皮膚疾患の際、

とんぶりを煎じたもので洗う習慣もある。

 

肌トラブルで悩んでいる人は、とんぶり酒を試してみよう。

 

~広東ジャピオン2014年10月13日号

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

最新号の電子版はこちらから

PAGE TOP