レモンで夏を乗り切ろう
インドのヒマラヤ地方で誕生したレモンは10世紀頃に中国、
その後アラビア半島へ伝えられたと言われている。
日本には明治初期に渡来し、
現在は広島や愛媛などで栽培されている。
レモンは、ビタミンCを豊富に含む果物の代表格。
ビタミンCには、
風邪予防や美容、骨を強くする効果などが認められているという。
また、疲労回復が期待できるクエン酸を多く含むことでも知られる。
中国では、のどの渇きを潤し、汗を抑え、
食欲増進を図ると言われ、夏バテ予防に重宝されている。
中国医学では、イライラしたり、
落ち着かなかったりする時にレモンを摂取すると、
弱っている肝機能の働きを良くし、
精神安定効果があるとされる。
民間療法では「レモン酒」がオススメ。
表皮と果肉に分けて切ったレモン1㌔に、
氷砂糖200~300㌘、ホワイトリカー1・8㍑を入れ、
2カ月寝かせた後に実を取り出して果汁を搾り、
布で漉したものを更に3~4カ月熟成させて完成。
疲労回復や食欲増進などに有効とか。
ただし、胃潰瘍や胃酸過多の人は摂取を控えよう。
気温が上がる広東の夏。
レモネードやレモンスカッシュなどの飲料や、
サラダや揚げ物などに取り入れ、
夏バテ知らずの体を手に入れよう。
~広東ジャピオン2014年6月23日号