ウコンで血行促進しよう
漬物やチャーハンなどの色付けを始め、
カレーに欠かせないスパイスとして親しまれているウコン。
最近では、二日酔い対策ドリンク「ウコンの力」などの発売により、
肝機能改善効果に注目が集まる。
中国のウコンは、日本の春ウコン「キョウオウ」に当たり、
クルクミンのほか、ターメロンやシネオールなどの精油成分が含まれ、
胆汁分泌を促進する作用が期待できる。
また、殺菌作用に優れ、ピロリ菌を取り除き、
胃腸を強化する働きもあるのだとか。
中国医学でウコンは、血行を良くする生薬として、
生理痛の緩和目的で処方される。
また、憂鬱な気分の解消に有効と言われ、
ストレスの多い人によく飲まれる。
中国でウコンは、料理の着色料や衣服の染料として使われるほか、
外用薬として、肌荒れや傷口、ツボに直接塗り込むことで、
炎症緩和、疲労回復や睡眠障害、
ストレス軽減などに役立つという。
なお、一般的には肝臓や胆嚢に有益な生薬として知られるが、
肝機能障害を引き起こす可能性もあるので、
過剰摂取や長期服用は控えるようにしたい。
女性を中心に「血中の気薬」として知られるウコン。
生理痛や、ストレスからくる胸の痛み、
胃の痛みの解消に、ウコンの生薬を取り入れてみよう。
~広東ジャピオン2014年11月3日号