李白
李白は、中国詩歌史上、杜甫と並び最高の存在とされる。
〝酒と女〟をテーマに豪快な詩を詠み、
その詩は、古来、中国はもちろん、日本でも愛されてきた。
宮中を離れ、現在無職の李白が進むべき道やどこにあるだろうか?
鈴木さん曰く「お酒好きとのことで、グルメ雑誌の記者はいかがでしょう。
持ち前の表現力を活かし、いい記事が書けると思いますよ」。
外国人とも交流があり、外国語メディアがオススメということなので、
『ジャピオン』に紹介状が来る日も近いかもしれない。
ただ、「企業によっては仕事中も飲みそうと、不安がるかも」と、
鈴木さんも飲酒を不安視する。
ここはいっそのこと就職せず、
フリーライターとして自由気ままに活動するのも李白らしいだろう。
薛濤
唐代きっての女流詩人・薛濤。良家の娘として生まれ、
少女時代に、父親の赴任に伴い成都で生活した。
しかし、父親が亡くなったため困窮し、妓女に身をやつしたのだった。
そんな逆境をチャンスに変え、業界随一の有名人となりもてはやされた、
薛濤の転職先やいかに。
「一流サロンに勤めて人脈もありますので、
高級飲食店などのマネジャーはいかがでしょうか。
お客様のおもてなしや細やかな気遣いの点も問題なく、培った教養も活かせますね」と、
キャリアを最大限に活用できる職業を、鈴木さんは提案する。
給与に関しては税込1万5000元~が妥当と、少々厳しい数字を予想。
現代では英語力が必要な場合もあるということなので、課題は語学かもしれない。
~広東ジャピオン2013年7月8日号