広東ジャピオン特集6~顔写真付き「中国調味料」大全(上)

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日本で大ブームとなった調味料「食べるラー油」。

そのラー油の本場である中国で、食べるラー油と言えば、

女性の顔写真の付いた「老干媽」だ。

 

写真の人物は、その創業者・陶華碧。

貴州省で1947年に生まれた彼女は、

89年に冷麺と凉粉(中華風ところてん)を売る屋台を開き、

そこで、凉粉専用の調味料として「辣椒醤(唐辛子ソース)」を作り始めた。

凉粉は飛ぶように売れたが、辣椒醤がなくなると全く売れなくなったという。

辣椒醤の人気に気付いた彼女は、周囲の勧めもあって、辣椒醤の生産工場を開設する。

屋台に通ってくる学生が、親しみを込めて、

彼女を陶華碧〝干媽(お母さん)〟と呼んで慕っていたこともあり、

ブランド名は「老干媽」とした。

 

味覚と嗅覚を研ぎ澄ませておくため、

お茶やソフトドリンクを飲まないという彼女の作る唐辛子ソースやラー油は、

今や中国だけでなく、日本や欧米各国でも販売されている。

 

①香辣脆油辣椒

ゴマの香ばしい香りが食欲をそそる、中国版食べるラー油。

食べ始めは甘味を感じるが、その後、強烈な辛さが襲いかかる。

刺激の欲しい人は、色んな料理に入れて試してみよう。

 

②精製牛肉末 豆豉油辣椒

油で揚げた細切り牛肉入りラー油。

辛さは前述の「香辣脆油辣椒」より控えめとなっている。

牛肉がラー油の味わいを深め、白ご飯との相性はバツグンで、

何度もおかわりしたくなること必至だ。

 

③香辣醤

甜麺醤と豆板醤が入った、少々塩辛い調味料。

火鍋のタレ作りや青菜を炒める際に、隠し味として使いたい。

また、暑さのため食欲のない時には、

冷やしておいたスティック野菜につけて、バリバリ食べるのも◎。

 

~広東ジャピオン2013年9月2日号

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