春節を目前に控え、慌ただしい雰囲気の広東。
日本に帰る人や海外旅行に出かける人もいるだろうが、
中国国内で過ごす人も多いのでは?
そこで今回は、春節などで人が集まった時に遊ばれる、
中国のゲームの数々をご紹介。
春節休みに、中国人の友達や同僚の家にお呼ばれしたら、
一緒に遊んで親密度を高めよう!
劃拳(十五二十)
レストランなどでおじさん2人が、
奇妙なじゃんけんをしているのを見たことがある人も多いはず。
それは恐らく「劃拳(ホワチュエン)」と呼ばれる中国式の宴会ゲームだ。
「豁拳」とも「猜拳」とも言われるが、
どの言い方にも〝拳〟とあるように、手を使ったゲームで、
自分の手と相手の手が示した数の合計を当てるというものだ。
2000年以上前の漢の時代から、
原型となる「酒令」というゲームが遊ばれており、
小説『三国志演義』にも登場する武将・皇甫嵩(こうほすう)は、
酒令の名人だったとされる。
劃拳には様々な遊び方があるが、
初心者は「十五二十」から遊ぶのがベターだ。
【遊び方】
人数:2人
目的:場に出た手が示す数と自分の宣言する数を一致させる
①お互い向き合い、先攻・後攻を決定
②両手を使うので、右手と左手それぞれで、
グー(0の意)とパー(5の意)のどちらを出すか考える
③掛け声と共に考えた手を出しつつ、
先攻の人が数字の「0、10、15、20」のいずれかを宣言
④その場に出た自分と相手の手が示す数の合計が、
宣言した数字に合致した場合に勝ちとなる
⑤数字が合致しなかった場合は、
後攻の人に数字を宣言する権利が移動し、ゲームを続ける
宴会ゲームなので、負けたら、
相手に「罰,来来来,喝酒(ペナルティーだ、さあ酒飲めよ)」などと言われ、
お酒を飲むハメになる。
勝負のポイントは、舞い上がって、出るはずのない数字を言わないこと。
自分が両手ともグー(0)を出したのに、15や20などと宣言していたら、
勝つことは永遠にないだろう。
数字の発音を覚え、お酒を飲みつつワイワイ遊ぼう!
~広東ジャピオン2014年1月6日号