中国でカフェ文化を伝えたい
成田彰秀さん
深セン歴3年3カ月。
応援してくれる人たちがいるお蔭で、
様々なトラブルを乗り越え、店を続けています。
肋骨4本を骨折
開店準備に3カ月
深センで飲食店を経営する成田さん。
かつて日本でカフェチェーン立ち上げを共に志した友人に誘われ、
初めて中国に渡航。
深センに可能性を感じ、カフェビジネスを始めようと決意する。
店舗探し開始早々、肋骨4本を骨折。
数カ月後、傷がほぼ癒えた頃、いわゆる〝訳あり物件〟に出会い、
当初の計画のカフェではなく、洋食店での開店を決めた。
開店準備は、食材探しや従業員教育などに3カ月を費やした。
「中国語もほとんど話せず、シェフ経験もなかったので、
ずいぶん時間がかかりました」と振り返る。
成田さんらスタッフ4人で作る小さいながら温かみのある空間
突然の立退き宣告
羅湖で店を再開
成田さんは、リーズナブルなワインと日本のコーヒー、
手間暇かけた洋食を出そうと奮闘していた。
だが、盗難や詐欺、金目当ての調理人に包丁で脅されるなど、
様々なトラブルに襲われる。
さらに、突然の立退き宣告。
開店1年足らずで、補償金も一切支払われぬままに全てを失うことに。
「だからといって、中国を嫌いになるとか、
日本に帰りたいと思うことはなかったんです。
友人やお客様が心の支えになってくれました」と、
成田さんは困難を乗り越えてきた。
店を再開して1年が経つ今、
「いつか日本のカフェ文化を中国に伝えたい」と、
渡航当初の想いを新たに、日々努力を続けている。
好きな言葉 継続は力なり
出身地 新潟県小千谷市
出没エリア 自分の店(苦笑)
生活満足度 ★★★★
ブログ:ameblo.jp/toy39
~広東ジャピオン2014年3月3日号