広東モウマン隊~(深セン)深セン博物館 歴史民俗館 その44

深セン史を体感

企画展が充実

そろそろ新年度が始まるね。

 この頃、息子が歴史に興味を持ち始めたんだよな。

 俺も少しは深センの歴史を勉強しようかと思ってさ。

それで、今回は博物館に来たんですか…。

 だけど、面白いのかなぁ。

 薄暗い館内で、よく分からない展示をやってるイメージがありますが…。

ん? でも、新館だっていうし、建物だってきれいじゃないか。

まあ、ざっくり見てみましょう。無料ですしね。

ここは、さかんに企画展をやってるみたいだね。

「玉石之魂」では、殷(商)や周代の玉の副葬品を展示してるんですね。

虎や鹿の動物をモチーフにしたものは、面白い造形だね。

こっちの「瀟湘銅華」は、青銅器の展示なんだ…。

古代の文様は、なかなか迫力があるね。

僕、歴史では古代が一番好きだったんですよね。

 

250-44MAIN

国貿大廈の建設現場が再現されている

 

改革開放を知る

この博物館が一番力をいれているのは、現代史みたいだね。

たしかに…。「改革開放」コーナーは、

 改革前と後の違いを、2つの会場に分けて展示してますね。

おお、1978年に改革開放政策が始まってからは、

無 深センの至る所で大工事が行われたんだね。

これは、82年から約3年施工された、羅湖の国貿大廈の工事現場を再現してるんですね。

国貿大廈の建設は、改革開放を象徴する工事だったんだなぁ。

 それ以前は、漁業や農業が中心で、高層建築はなかったからね。

完成当時は、中国で一番高いビルで、

 深センに来た人は必ず国貿に上るほど、有名だったみたいですよ。

改革開放初期の住宅の展示は、俺の子どもの頃を思い出すな。

 テレビや扇風機みたいな電化製品が、どんどん家庭に入ってきたんだね。

 展示物は当時の本物が多いね。

展示用の人形もリアルに作られているんで、つい見ちゃいますね。

うん、民俗文化のコーナーは、清の時代の人々の暮らしがよく分かるよね。

 それにしても、今にも動き出しそうだね。

会場に一人だけだったら嫌ですよね。

お~い、怖いことを言うなよ。

自分で言ったのに…。

 

250-44SABU

リアルに作られた蝋人形

 

ロケーション ★★★★

周辺環境 ★★★★★

お得感 ★★★★★

楽しく学べる度 ★★★★

 

 

★info★

深セン博物館 歴史民俗館

住所: 深セン市福田区福中路市民中心A区

TEL: 0755-8210-5800

営業時間: 10時~18時(月曜休館)

アクセス: 地下鉄「市民中心」駅B出口徒歩5分

URL: www.shenzhenmuseum.com

 

~広東ジャピオン2013年3月25日号

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

最新号の電子版はこちらから

PAGE TOP