天然的生活 第111回 ~合欢皮(ネムノキ)

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97ネムノキ

 

ネムノキで良い眠りを

 

ネムノキは、マメ科の落葉高木で、

日本では東北地方以南に生育し、

梅雨の終わりから夏にかけて

薄紅色の糸状の花を咲かせる。

花弁のように見えるのは、

実は20~30本のおしべが集まったもので、

夜になると左右の葉がピタリと閉じ、

眠っているように見えることからこの名が付いた。

食用としての利用はなく、

観賞用のほか、街路樹としても見かけることが多い。

 

中国では、漢方薬として扱われており、

樹皮を乾燥させた「合歓皮」は、

薬局や生薬専門店などで購入できる。

中国医学によると、関節痛や腰痛の緩和、

利尿作用、滋養強壮の効果があると言われており、

不眠症や情緒不安定、

鬱などの症状を改善する漢方薬として広く利用されている。

合歓皮を飲むと、気分が落ち着き、

鬱々とした気持ちが晴れるという。

また、肺をキレイにする作用があり、

肌の調子が良くなるため、

美容を気にする女性にとって嬉しい生薬なのだとか。

 

漢方として取り入れる場合は、

500㍉リットルの水に対し、

合歓皮10~15㌘の割合で煎じよう。

水の量が半分位になったら服用の目安だ。

 

悩みごとなどで寝付きが悪い人や、

寝不足で肌荒れ気味の人は、

入睡前の1杯として試してみるのもオススメだ。

 

~広東ジャピオン2014年7月28日号

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