サトウキビでパワー補給
テンサイと並び、砂糖の原料として
重要な役割を果たすサトウキビ。
日本では、沖縄を中心に
九州や四国などで栽培されている。
なお徳島や香川で生産されている
高級砂糖「和三盆」は、
伝統和菓子の原料として、昔から重宝されている。
サトウキビは、砂糖の原料のほか、
茎の芯の部分をそのまま噛んで食べたり、
機械で汁を絞って飲んだりする。
栄養成分には、カリウム、亜鉛やマグネシウムなどの
ミネラル、ビタミンB1・2、鉄分、カルシウムを含む。
単糖類のため、消化吸収が早く、
疲れた時、すぐに体力をつけたい時に適している。
中国でサトウキビは、寒性に属すと考えられており、
身体を冷やす作用があり、のどの渇きを抑えるため、
夏場によく摂取される。
また、胃の働きを整え、
吐き気を止める効能もあるのだとか。
中国では、この時期、
路上でサトウキビジュースが売られる。
また、田うなぎやタケノコと一緒に炒めるなど、
中華料理にもよく登場する食材である。
中でも、サトウキビ、シイタケ、豚肉入りの粥は、
高血圧の人に進んで食べられる。
ただし、身体を冷やす恐れがあるので、
下痢をしやすい人は摂取を控えよう。
夏に見かけるサトウキビジュース。
暑い時のパワー補充ドリンクとして取り入れてみては。
~広東ジャピオン2014年8月11日号