天然的生活 第118回 ~塌菜(キサラギナ)

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324 天然的生活-

 

キサラギナで病気知らず

 

キサラギナは、白菜やチンゲン菜と同じアブラナ科に属する、

中国を代表する冬野菜として知られる。

最近は静岡県、長野県、北海道など日本でも栽培され、

〝ターツァイ〟の名で市場に出回るようになってきている。

 

キサラギナは、カロチン、鉄、

ビタミンA、ビタミンC、食物繊維を豊富に含み、

便を軟らかくして排便を促進するため、

肌荒れに悩む女性たちから支持を得ている。

また、病気に対する抵抗力の増強も期待できる。

 

中国医学では、キサラギナは、便秘だけでなく、

五臓に栄養を与え、調子を整えてくれるという。

なお、肝臓の気の流れを良くするため、

ストレスの改善効果にも優れるのだとか。

 

中国では、一般的にスーパーの野菜売り場や

八百屋などで購入できる。

高温でサッと炒めると、

茎部分のシャキッとした歯ごたえと、

色味が良くなることから、

炒め物料理に頻繁に登場する。

そのほか、豚肉やツナ、油揚げなどと一緒に煮て食されることも。

さらに、髪や粘膜、皮膚の健康維持、

視力維持を始め、のどや肺など呼吸器系統を守るために、

キサラギナを煎じたものを飲む習慣もあるという。

 

風邪を引きやすくなる冬に備えて、

キサラギナを晩ご飯の一品に加え、

病気に負けない元気な身体を目指そう。

 

~広東ジャピオン2014年10月6日号

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