天然的生活 第42回 ~南瓜子(カボチャの種)

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カボチャで抵抗力アップ

日本では、「冬至にカボチャを食べると風邪を引かない」という言い伝えから、

カボチャの入ったお汁粉を食べる習慣がある。しかし種はと言えば、

スプーンでえぐり出して捨ててしまうことが多いかもしれない。

しかし、実はカボチャの種には、果肉よりもたくさんの栄養分が詰まっているのだ。

 

具体的には、カルシウムなどのミネラル、タンパク質、ビタミンB1・B2、鉄分、

ナイアシン、ペクチン、コバルトなど、盛りだくさんだ。たかが種、とバカにはできない。

ミネラルは血圧を下げ、薄毛や脱毛の原因である悪玉酵素を抑制する効果がある。

そのほか、豊富に含まれるカロテンが体内でビタミンAに変わり、免疫力や抵抗力を

向上させるとか。抵抗力が弱くなる季節にカボチャを食べるのは、実に理にかなった

習慣なのだ。

 

中国では、炒った種はおやつのほか、お酒のおつまみとしてもよく見られるが、

これはアルコールを分解する効果があるためだ。また、種の周りの柔らかい繊維を

すり潰して火傷の薬にしたり、大根おろしと一緒に食べることで食当たりにも良いと

されている。さらに蜂蜜と一緒に飲むと条虫や回虫の虫下しに効くと言う。

 

ただし、高カロリーなので、大量に食べると肥満の原因にもなる。

摂取量に気をつけて、夏も冬も健康を維持したい。

 

~広東ジャピオン2013年2月18日号

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