カボチャで抵抗力アップ
日本では、「冬至にカボチャを食べると風邪を引かない」という言い伝えから、
カボチャの入ったお汁粉を食べる習慣がある。しかし種はと言えば、
スプーンでえぐり出して捨ててしまうことが多いかもしれない。
しかし、実はカボチャの種には、果肉よりもたくさんの栄養分が詰まっているのだ。
具体的には、カルシウムなどのミネラル、タンパク質、ビタミンB1・B2、鉄分、
ナイアシン、ペクチン、コバルトなど、盛りだくさんだ。たかが種、とバカにはできない。
ミネラルは血圧を下げ、薄毛や脱毛の原因である悪玉酵素を抑制する効果がある。
そのほか、豊富に含まれるカロテンが体内でビタミンAに変わり、免疫力や抵抗力を
向上させるとか。抵抗力が弱くなる季節にカボチャを食べるのは、実に理にかなった
習慣なのだ。
中国では、炒った種はおやつのほか、お酒のおつまみとしてもよく見られるが、
これはアルコールを分解する効果があるためだ。また、種の周りの柔らかい繊維を
すり潰して火傷の薬にしたり、大根おろしと一緒に食べることで食当たりにも良いと
されている。さらに蜂蜜と一緒に飲むと条虫や回虫の虫下しに効くと言う。
ただし、高カロリーなので、大量に食べると肥満の原因にもなる。
摂取量に気をつけて、夏も冬も健康を維持したい。
~広東ジャピオン2013年2月18日号