ランブータンでパワー補給
赤い果皮に緑の柔らかいひげが生えた、エキセントリックな外観のランブータン。
果肉はライチと似ていて、白く半透明で中央に種があり、
柔らかな甘味とそれを引き立てる酸味をもっている。
生食が一般的だが、シャーベットやゼリーなどにも使われる。
ランブータンはブドウ糖を始め、果糖やショ糖などを含む。
ブドウ糖は体内への吸収が早いため、エネルギー補給に重宝する。
またビタミンCやカルシウムも豊富なため、
骨や皮膚、筋肉、血管などを強化するほか、
コラーゲンを合成するなど、美容効果にも役立つという。
中医学においてランブータンは、ライチや龍眼と同種に属す。
このため、身体の精気を補い、精神を安定させるとともに、
睡眠の質を向上させると言われる。
なお一般家庭では、果物としてそのまま食すことが多いが、
お粥にしたり、エビと一緒に炒めたりなど調理することも。
さらに民間療法では、ランブータンの皮を煎じて飲むと、
下痢止めや、口内炎の症状緩和に繋がるのだとか。
ただし、食べ過ぎると低血糖になる可能性もあるので、適量摂取しよう。
日頃から疲れを感じやすい人は、ランブータンで手軽にエネルギー補給を。
美肌効果も期待でき、女性にうれしい果物だ。
~広東ジャピオン2015年6月15日号