ハマグリで血液サラサラ
歴史書『日本書紀』にも記述があり、古くから親しまれているハマグリ。
うま味成分が豊富で、吸い物や酒蒸し、佃煮など、幅広い料理で用いられる。
また、ほかの貝殻ではぴったりかみ合わないことから、
「よい伴侶に巡り合う」の願いを込め、結婚式やひな祭りなどの際に供される。
ハマグリは、カルシウムや鉄、亜鉛などのミネラルを含み、
骨や歯を丈夫にするほか、血中コレステロール値の低下を助けるという。
さらに、ハマグリに含まれるタウリンは肝機能を高め、
ビタミンB2は皮膚細胞の再生を促し、美肌効果も期待できる。
中医学でハマグリは、のどを潤す生薬として、喘息や気管支炎などの症状に処方される。
さらに、利尿・解毒作用から、酒の飲みすぎや吹き出物、むくみの解消にもよいのだとか。
一般家庭では、虚弱体質の子どもの滋養強壮食材として積極的に取り入れられる。
また、糖尿病の食事療法にも使われており、貧血や生活習慣病予防に効果を発揮するそう。
ただし、汗を止める作用があるとされるので、
身体に熱がこもりやすい人、お腹が冷えやすい人は、摂取量を控えよう。
コレステロールや中性脂肪の減少に一役買うハマグリ。
生活習慣病予防を兼ねて、継続して食べていこう。
~広東ジャピオン2015年3月9日号