カラタチで肌ツルツルに
カラタチはミカン科の落葉低木で、原産地は中国の長江上流域。
日本の童謡「からたちの花」などで知られ、食用には適さず、
ミカンやキンカンなどの台木として利用される。
また、鋭い刺を持ち、外敵の侵入を防ぐために民家の生垣に使われていたことも。
中国医学で、カラタチの未成熟の果実を乾燥した生薬を「枳実」と言い、
これは胃腸の動きを活発にし、老廃物を排泄する働きがあるという。
そのため便秘や腹部の張り、食べ過ぎによる腹痛などの症状に処方されるほか、
皮膚のかさつきや湿疹などにも有効とされる。
また、肺を開き、ストレスなどで呼吸が浅くなりがちの人にオススメの生薬なのだとか。
そのほか、利尿・健胃・発汗作用があるとされ、中国家庭では、
胃腸の調子が悪い時や、肌の調子が気になる時などに、果実酒にして飲まれる。
ただし、デトックス作用が強いので、
妊娠中の人や、胃腸が弱く下痢をしやすい人は摂取を控えよう。
なお、枝葉や果実部分を入浴剤として利用すると、皮膚がキレイになるほか、
身体を温めて発汗を促し、痰を取り除く効果も期待できる。
身体の中からも外からも美しくしてくれるカラタチ。
お肌のかさつきが気になったら、お風呂に浮かべてみては。
~広東ジャピオン2015年7月13日号