天然的生活 第53回 ~車前草(オオバコ)

TENNEN

 

オオバコで健康的にダイエット

オオバコは、日本全土に分布する雑草で、

踏み付けに強く、歩道の脇などに生える。

中国語名を「車前草」と言い、

こちらも人や車の通る道に生えることから付いた名前である。

 

生薬とされるのは、オオバコを開花期に摘んで乾燥させたもので、

「車前子」、「車前葉」などと呼ばれている。

これらは共に、消炎・利尿・止瀉作用を持ち、

漢方医学では車前子は「牛車腎気丸」や「竜胆瀉肝湯」などに配合され、

民間療法でも様々な処方があるため、

中国では万能薬として重宝されているそうだ。

 

生薬としては、身体の湿熱を取り、尿から排出する作用がある。

特に夏の暑い時期、尿の色が濃い、濁っているなどの症状がある人や

下痢気味の人、胃腸が弱っている人には非常に効果的な生薬だ。

また、生の葉や種子は、初期の風邪対策や、

咳止めとしてよく処方されるという。

 

オオバコは、味に大きな癖もなく、お粥などに入れて食される。

調理法は、米を煮て透明になってきたらオオバコを入れ、

15分ほど煮た後に大根を加えるだけ。

味はお好みで。

また、お茶にして摂取すると、胃腸の状態を整え、

脂肪を包みこんで排泄することから、ダイエット効果も期待できるとか。

 

この夏は、万能のオオバコで、健康的にダイエットに臨もう。

 

~広東ジャピオン2013年5月13日号

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