今週の広東ローカルニュースを紹介

深センに青空広がる

空気指数がEU標準達成

深セン市生態環境局は6月16日(火)、今年に入り、深セン市の大気汚染指数がEU(ヨーロッパ連合)の標準レベルまで上昇したことを明らかにした。最近、深セン市民のSNSには青い空と白い雲の写真が多く投稿されているという。

今年1月~5月の「深セン環境空気質量総合指数」は、国内168の重点都市の中で海口、ラサ、珠海に続く第4位であった。PM2・5濃度は1㎡あたり21マイクロ㌘で、昨年同期比で2マイクロ㌘下回った。深セン市は2004年から全面的な大気汚染対策を進めており、それに前後して「青空行動計画」、「青空プロジェクト」、「深センブルー持続可能な行動計画」などの施策が公布、実施されている。また、全国に先駆け「高濃度汚染燃料の燃焼禁止」、「水性塗料の使用推進」、「船舶汚染処理」、「公共バス及びタクシーの100%電動化」などを進めており、PM2・5の原因解析も早期に行ってきたという。(6月17日)


「宅経済」の恩恵

配送員の月収増加

広州日報によると、新型コロナウイルス感染症の影響で「宅経済」(巣ごもり消費)が増加。ECスーパーの配送員が多大な恩恵を受けていることがわかった。

珠海区にある生鮮食品のECスーパー「盒馬」の配送員・胡添福氏は、最近の手取り月収が9000元~1万元となり、これまでの最高額を記録。胡氏は今年3月にコロナウイルス感染症の影響で失業し、同スーパーの配送員となったという。

現在、同スーパーには200人近くの配送員が在籍。人数は以前の2倍になったという。業務シフトは3交代制。7時~22時45分まで配送を行い、給与は歩合制で、配送した分だけ稼げるという。配送員はフルタイム以外に半日の兼業も可能である。(6月17日)


ライチの季節到来

宝安区でライチの収穫開始

深セン市宝安区黄田で6月16日(火)、今年初めてライチ収穫が行われ、5万㌔の真っ赤なライチが全国に出荷された。

宝安区の中でも黄田産のライチは100年の歴史がある人気ブランドで、今年は豊作であるという。今年初の収穫イベントには、広東省や深セン市などの関連部門、京東物流、深セン地標農品電商有限公司の代表者らが参加し、初物ライチの収穫を体験した。黄田ライチは主に「京東(JD・COM)」サイトや「微信小程序(ミニプログラム)」のオンラインで販売される。(6月17日)


北京路の景観向上

永漢映画館、修繕

広州日報によると、今月発表された北京路歩行者天国景観向上プロジェクトである「北京路歩行街改造提昇総体規画」の一環として、永漢映画館を含む6棟の歴史的建造物の修繕および保全、ライトアップが行なわれることがわかった。

北京路は古くから賑わう広州のショッピングストリートで、広州建築を代表する「騎楼」が多く建ち並んでいる。また、2017年には「世界優秀旅行目的地」にも選出され、多くの観光客が訪れているという。

永漢映画館は1927年、現在の北京路186号に建設。1960年には「全国十大専業映画館」のひとつにも選ばれた。現在は伝統工芸品や特産品の販売場所として、賑わっているという。(6月16日)


6・18 本のまとめ買い

深セン、広州、トップ5

京東図書文娯業務部と開巻信息技術有限公司が共同で設立した京開研究院が、最近「6・18 本のまとめ買い都市ランキング」を発表。2017年から19年の三年間、大型セール日である6月18日に書籍を購入した金額が多い都市が判明した。

同ランキングによると「6・18 本のまとめ買い都市トップ5」は、北京、上海、広州、深セン、成都で、経済発展と人口の多さに比例していることがわかった。また、深センは三年連続でトップ5入りしたという。

このほかにも同研究院は、6・18書籍購入者の客層も発表。購入者の6割ほどが大学生で、その次が中高生であったという。(6月16日)

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

最新号の電子版はこちらから

PAGE TOP