二日酔いにはブンタンを
ブンタンは、東南アジアや中国などが原産地で、
日本には、江戸時代初期に渡来した。
別名にザボン、ボンタンがある。
果実の50%を占める厚い皮が特徴で、
果汁が少ないが、独特の甘みと風味を持つ。
ブンタンは、ビタミンCのほか、
クエン酸、ナリンギンやリモノイドなどを含み、
美肌や免疫力アップ、疲労回復効果に優れるという。
さらに、アレルギーの抑制や血中脂肪酸の分解作用、
整腸作用などもあるのだとか。
中国医学において、ブンタンは痰を取り除き、咳を抑える働きがあり、
喘息や咳が長引く時に効果が期待できる。
また、消化を助けるとされるため、
お酒の飲み過ぎや二日酔いの人にオススメだ。
ただし、身体を冷やすので、
下痢をしやすい人は食べ過ぎに注意。
中国でブンタンは、果実を生で食すほか、
ブンタンの皮のお茶や、果肉を酒とハチミツに一晩漬けたものを飲むと、
咳止めや、消化不良の解消に役立つとされる。
なお、皮を煎じた液をしもやけに塗ることもあるようだ。
さらに、ブンタンの果汁にネギを刻んで混ぜた液を
こめかみに塗り込めば、頭痛が収まると言われている。
忘年会などで外食が増えてくるこの季節。
食べすぎや飲み過ぎで疲れた胃腸を労わってあげよう。
~広東ジャピオン2014年10月20日号